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インプラント治療は痛いか?危険か?
みなさんこんにちは!
お口の健康から全身の健康を創造する
医療法人ユナイテッドの上原です
インプラントって何ですか?って今さら聞けないですよね・・・・
いやいやそんなことはありません
私は広島大学歯学部を卒業して28年経ちますが
インプラントって大学ではほとんど習いませんでした
そもそもインプラントって人工物って意味なんです
ですので整形外科領域の人工股関節もインプラントって言います
アメリカの医療の会社のジンマー社では
人工股関節のインプラントも歯科領域のインプラントもともに研究して製造販売しています
人工物のインプラントに対して
人間にあるものをそのまま移すことをトランスプラントと言います
いわゆる移植です
移植には実はいろんな種類があります
自分のものを自分に移植することは自家移植Autograft と言います
きわめて拒絶反応がうすくて成功する確率は高いと言われています
例えば歯槽膿漏やおおきなむし歯で歯を抜かないといけない時
親知らずがしっかり残っていたら移植を行えます
これは保険診療でも行えるんですね!!!
すごいでしょ?
でもなかなか適応症がありません
だって大きな虫歯を作る人や重度の歯槽膿漏の人で親知らずが平気で残っている人は少ないです
でも歯をうしなっていきなりインプラントをする前に一度は試してみたい治療です
だって歯の移植なら歯の本来の力である歯根膜という組織があって
その歯根膜の機能は素晴らしいからです
歯根膜はクッションのような役目をしていて
プロピオレセプターと呼ばれるセンサーを介して
咬んだ感覚を脳に伝達する役目があります
インプラントには歯根膜というかインプラント膜はないと言われています
私も左下にインプラント2本入っているんですね
わたしの師匠にしてもらいました
インプラントは10年以上経過してますが全く問題ありません
でも実際咬むのはインプラントではなく上下ともに自分の歯である右側です
やはり歯根膜のある自分の歯で咬む感覚は素晴らしいです
そうです
呉市の歯医者のうえはら歯科医院では、いきなりインプラントを勧めていません
うえはら歯科医院の院長である上原亮は日本口腔インプラント学会の専門医で、アメリカインプラント学会であるAAIDのフェロー(指導医)を持っています
でもインプラントよりもご自身の天然の歯が使えるなら移植をまずは考えます
移植には自分のものを使う自家移植(Autograft)以外に
同じ人間からでも他人の物を使う移植(Allograft)があります
歯科の世界では、他人の骨の移植になりますが、うえはら歯科医院では行っていません
医科の世界の、他人の臓器移植がこれにあたります
また人間以外のものを移植するのを異種移植(Xenograft)と言います
たとえば牛由来の骨を人間に移植したりします(うえはら歯科医院では行っていません)
ちなみに再生療法のiPS細胞ですが、自家の細胞だと最も拒絶反応が少ないそうです。
でも時間がかかるのが問題と聞きました
今日の患者さんですが、8年前に上下奥歯にインプラントを8本させていただいて、ご不便だった部分義歯から解放されました
現在も全く問題なく咬めているのですが、残念ながら前歯の差し歯が2本だめになってしまったんですね・・・
歯を抜かざるを得ないのですが、前歯の場合には移植はまずできないです
そこで、抜歯後の治療方法として、前後の歯を削ってブリッジを被せる方法、欠損している歯だけ部分入れ歯を入れる方法、そこをインプラントにする方法の3つが考えられます。
その方は長い間奥歯の部分入れ歯に苦しんで、奥歯をインプラントにしてよかったといわれていますので、今回も部分入れ歯の治療方法もあることを説明しましたが、まず拒否されました。
あとはブリッジにするかインプラントにするかの選択肢になります。
呉市のインプラントに力を入れている歯医者のうえはら歯科医院では、このようなインフォームドコンセント(治療の説明と同意)にとても力を入れて重視しています。
ですので、おかげさまで現在まで、法律の専門家のお世話になったことはありません。これからも患者様のご意向と治療内容の説明をしっかりと行っていきます。
医療は納得です。
みなさん、ご自分の治療に納得されていますか?
うえはら歯科
上原 亮
カテゴリー:
2019年3月1日 (金)