滅菌体制の重要性と当院の取り組み
歯医者にはたくさんの治療器具があります。
椅子に座ってよく見ると、先のとがったものや、ドリルのようなもの。
先の丸いもの、平らなモノ、何かを吸引するものなど・・
これらは様々な治療に使われる器具です。
その器具は皆さんの口内でいろいろな役割をしてくれるのです。
口内の治療中は、細菌や雑菌、血液の付着などが、器具についてしまいます。
今回は、皆さんのお口の安全と健康をまもるための、器具の消毒、滅菌についてのお話です。
院内感染を防ぐために
歯の治療は、削ったり磨いたり抜いたりと、様々な器具を使って行います。
その際に、細菌やウィルスがどうしても器具についてしまうのです。
そこで絶対に行わないといけないことが、感染を防ぐための「滅菌」です。
殺菌という言葉はよく耳にすると思います。
おしぼりやコップなどでも、「殺菌済み」と書いてあることがありますね。
殺菌は、その字の通り細菌を殺すこと。
でも100%でなくても、たとえ30%しか菌を殺してなくても
殺菌と表現できるのです。
歯医者さんが行う、「滅菌」はすべての菌を完全に殺すことです。
お口の中に入るものは、確実に細菌を除去しなければ、安全性が守られないからです。
滅菌の方法について
洗浄⇒消毒⇒滅菌をすることで院内感染は防ぐことができます。
洗浄には、手で特殊な洗剤で洗う用手洗浄や洗浄液につける浸漬洗浄、超音波洗浄などがあります。
また、食洗機のような熱水消毒や乾燥も行えるものもあります。
消毒については、薬液に浸したり、同じく機械に入れて行うものがあります。
滅菌の方法も様々です。
・高圧蒸気やガスで滅菌するもの
・過酸化水素をつかうもの
・プラズマ滅菌、化学的滅菌などもあります。
歯科医院によって導入している滅菌システムは異なります。
器具だけでなく、手や指の衛生も大切です。
滅菌体制がしっかり取れている医院かどうかは、技術云々の前にとても大切なことなのです。
当院の滅菌への取り組みについて
器具の滅菌だけでなく治療中は、口の中から空気中に細菌などが飛び散ります。
そこからの感染を防ぐために、うえはら歯科では、口腔外バキュームというものをつかいます。
その名の通り、唾液も細菌も治療しながら吸い取ってくれるのです。
安全な環境での治療はとても大切です。
うえはら歯科では、治療に使用した器具は必ず滅菌器に入れ、十分な時間をかけて滅菌処理を行っています。
院内感染を高い確率で防ぎ、皆様に安心して治療を受けていただける安全で安心の医療環境を整えています。
これは特に伝えるべき内容でもない、当たり前の話ですが、その当たり前が出来ていない医院があるもの事実です。
呉市の歯医者、うえはら歯科では、万全の態勢でスタートラインに立ち、最良の医療を提供してまいります。
カテゴリー: 滅菌体制
2019年1月26日 (土)