診療別で治療回数が違う
歯医者さんに行って、治療をし「ではまた来週きてください」と言われ
今日でおしまいじゃないの?という経験がある方は多いのではないでしょうか。
なぜ歯科治療は一回で終わらないのか、その疑問にお答えします。
まとめてできる治療が実はさほどない
実はまとめてできる治療や1回で終わる治療はさほどありません。
初期の虫歯や、定期健診、歯のクリーニングなど簡単な治療以外は「ではまた次回に」と歯医者さんから告げられるでしょう。
これは保険制度上のルールや、患者様の負担を考えてのことなので、どんな歯科医院でも共通です。
虫歯治療の場合
虫歯の治療なんて削って綺麗にして詰め物しておしまいだろう!と思うかもしれません。
初期の虫歯で表面のみならそれで十分かもしれませんが、進行してしまった虫歯はそういうわけにはいきません。
特に根の中の神経にまで虫歯が進行してしまうと、歯の根の構造は複雑なつくりをしているので細菌感染部分を取り除き除菌するだけでも何回も通わなければいけません。
完全に菌を取り除いていないのに詰め物をしてセラミックなどの良い被せ物をしてもまた根の中で虫歯が再発し、また1から治療がやり直しとなってしまうからです(重度の虫歯だと治療回数2~5回)
注意深く丁寧な治療を行おうと思うと、通院の回数は必然的に増えてしまうのです。
歯周病
歯周病の原因は汚れ、つまり歯垢です。
歯垢が固まり歯石になると歯磨きだけで取り除くのは困難です。
まず歯周病検査をしたあと歯石をとっていきます。
重度の歯周病だと歯と歯茎の間にも歯石がこびりついてしまっているので外科手術が必要になる場合もあります(2~3ヶ月の治療期間が必要)
軽度の歯周病だとしても完璧に歯垢・歯石を取ろうと思うととても30分という時間では足りません。
歯周病治療に通ってくださる患者様はどの歯科医院でも多いので、順番に処置をしていく必要があるのです。
差し歯
仮歯を小さく削り、精密な型採り、問題なければセット。
文章で書けば簡単かもしれませんが、歯の基礎や歯茎に問題があるとまずそこの治療からスタートします。
基礎の治療だけでもかなりの時間がかかってしまう場合があるため、治療全体に2~4ヶ月さらにはそれ以上かかることもあります。
正しい治療は時間がかかる
ご紹介した治療以外にも様々な治療がありますが、
どれも1回や2回では終わらない治療がほとんどです。
口の中の小さな歯の治療なので
正しい歯の治療は時間がかかって当たり前です。
“クイック治療”や“安くて早い”をアピールしているところには、裏がある可能性もありますので注意が必要です。
差し歯や被せ物をする際にはかならず基礎となる歯の治療から始まります。
先ほど書いたように虫歯や歯周病は進行具合によって時間をかけて少しずつ、確実に治療していきます。
治療のプランを聞こう
まずは歯医者さんで相談し、治療プランをしっかり聞くことが大事です。
今の自分の歯の状態、基礎の治療がどのくらいかかるのか、いつ頃完了するのかなどをあらかじめ聞いておきましょう。
呉市の歯医者、うえはら歯科では必ず治療の計画を伝えるようにしています。
ご不明点などあれば、是非その場でなんでもお聞きくださいね。
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2019年1月17日 (木)