歯医者での音について
歯医者さんの音といえば、あの「キュイーン」という嫌な音を想像してしまいますよね。
音を聞いただけで歯が痛くなるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではなぜこの音が「イヤな音」と思われがちなのでしょうか?
音を消すことはできないのでしょうか?
今回は歯医者で出るあの「音」の正体について説明をしていきます。
あの音がでる機械はいったい何?
キュイーンと歯を削るときに使っている、あれはタービンと呼ばれるものです。
■タービンとは
先端にダイヤモンドの刃物がついた道具で、主に歯を削るときにドリルのように高速回転させて使います。
歯は体の中で一番硬いエナメル質なので、ちょっとやそっとでは削れません。
そのため地球上で最も硬いといわれているダイヤモンドを使うのです。
【高速回転+ダイヤモンド】が歯を綺麗に削るポイントなのです。
なぜあんな音がでるの?
歯を削っているからキュイーンという音がでるのではなく、タービンのスイッチを入れた瞬間からあの嫌な音は出るのです。
タービンは「エアタービン」ともいわれていて、名前の通り空気で回転しています。
スイッチを入れるとホースから圧縮された空気が送られ、先端のダイヤモンドの刃までいきわたりその圧力で1分間に30万回~50万回というものすごい速さで回転します。
この圧縮された空気の音が“キュイーン”なのです。
空気で動かすタービンではなく、単純に電気ではダメなのでしょうか、と思われる方もいるかもしれません。
もちろん音はかなり軽減できるようになります。
しかし、電気ではここまでの回転を出すことはできません。
つまり電気にしてしまうと歯を十分に削ることができないのです。
歯科恐怖症
タービンの嫌な音は歯を削る音、つまり痛い!
歯医者=恐怖
というイメージになっていませんか?
今、大人に多いとされている「歯科恐怖症」は幼少期の痛みや荒い治療からトラウマになり、そのせいで、再び恐怖を感じてしまう症状です。
中には歯の痛みよりも、歯医者に行くことを極端に怖がってしまい症状が悪化するケースもあります。
そうなってしまったら最悪です。
削らない虫歯治療
どうしてもタービンの音が嫌だという方は削らない治療という選択肢もあります。
- 虫歯部分だけをこそげとっていく方法
エスカベーターという先の尖った器具で虫歯部分をほじりとります。
虫歯部分は柔らかくもろくなっているので簡単に削ることができるのです。
歯科医による手作業なので時間はかかりますが、エアタービンの音を聞くこともなくさらに虫歯になっていない健康な歯を不用意削らずにすむメリットもあります。
- スリーミックス法
抗生物質を虫歯部分に入れ殺菌して虫歯菌を殺す方法です。
- カリソルブ
ジェルタイプの楽材を虫歯部分に塗り、柔らかくしたあとに取り除く方法です。
薬剤の成分は次亜塩素酸ナトリウム・アミノ酸でできています。
歯は生涯付き合っていく大事な身体の一部です。
一番避けたいのは、歯医者が怖い、という理由で虫歯が進行してしまって、ご自身の歯が抜けたり症状が悪化してしまうことです。
技術は日々進化していますし、痛みが出にくい配慮もできる歯科医院も増えています。
音など、恐怖の対象を理解し自分に合った治療法を医師と相談して、大事な歯を守っていきましょう。
どうしても怖いんだ、という方は一度うえはら歯科にカウンセリングのみでお越しください。
恐怖心の強い方に向けての、安心安全の痛みの出にくい治療方法を提案させていただきます。
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2019年1月10日 (木)